3月31日 (火) ひょっとして「天国?」
真冬より硬い26日のブランシュで「あれ?小回りの後半でテールがずれてない!」。シーズン最終盤になって課題が見つかることはしばしばあります。意識すれば修正できますが無意識でもそうなるように、キャニオンコースをひたすら滑りました。荒れた湿雪で今日も貸し切り状態です。休憩を除けば2時間余り、1回に要する時間は7分だから20本くらいは滑った計算です。「早目にあがろう」と思っていたけれど、ターンの刻みの自由度が増して夢中になりました。パトさんは防護ネットを回収し、上の小屋からは石油ストーブがリフトで降りてきて、今日は『2in1』の営業最終日。この冬もこの山で数え切れない感動がありました。何度も心が洗われました。いつもの景色も名残惜しく4時18分、どうやら今シーズン最後の客になって狭い尾根をゆっくりの中回り18ターンでゲレンデに出ました。「ほら、いつまでスキーなんかしているの?上を見てごらん。」モミの葉はすっかり春の色です。
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3月22日 (日) ライバルがいるから
2週間ぶりで浜松のさやちゃんと滑りました。バック(後ろ向き)滑りで中回りのシュプールをなぞらせたら1ターンごとにポジションが良くなる・・・「しめた!」とスピードを上げるとしっかりついてくる。3本滑って次はお母さんも同様に。徐々に無駄な動きが消えて体の軸がしっかりしてくるのが分かる。「さやより上手くなってますか?」は自信の表れです。昼を過ぎれば斜面は荒れてきますがクワッドリフトに乗り山頂リフトにも乗り、さやちゃんは湿雪を切ってパラレルターンになっていました。「ママより上手?」は弾む心の表現です。上達のもとは微笑ましくもかなり本気の対抗意識でした。私はひたすらのバック滑り、3人で夢中で過ごした3時間でした。 いつの頃からか『継続して上達させられる生徒が欲しいな』と思っていました。中学生をイメージしていましたが「スキーは4日目」の保育園児が夢をかなえてくれつつあることにふと気づきました。
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3月17日 (火) スキーの写真はむずかしい
「明日、ひま?」、春の外仕事をしようかな、などと思っていましたが、シゲさんのお誘いは魅力的、それに「シーズン券がもったいない」。で、今日もスキー場へ。昨日の尾根上の広場へ案内したら喜んでくれて、撮影会になりました。南斜面に滑り込んだのは初めてです。滑ったら歩いて登り返さねばなりません。暖かいから汗は出るし、雪もカメラも悪いから苦労の割に平凡な写真ばかり。稜線から飛んだ写真もシャッターラグが長くて着地写真になってしまったけれど、知識と経験の豊富な友達と一緒は楽しいなあ。ゲレンデに戻ったらまたもや有効なアドバイスがあって「シーズンはこれから!」みたいな練習になってしまった。
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3月12日 (木) 冬のたのしみ
確定申告の作業をしながら相撲中継を観ています。いつの間に妙義竜が上位に戻ってきていてうれしい。速さと巧みさで颯爽とした取り口が魅力的です。勝った後の『残身』は誰よりも美しい。昨日は「まさか」と思った琴奨菊に敗けましたが、そのあとの表情や所作が潔くて『勝負の世界』を感じました。今日は碧山を一直線に押し出し、「あんなにデカいのをどうやって?」。 11月に「あ、こんな悪顔は学年に1人くらい必ずいたなあ。」と妙になつかしく感じたのは照の富士です。今場所は5連勝、帰りの花道でニコニコするのが艶消しですが、白鵬に代わるのはこの人以外に見当たりませんね。 小学生の頃、休み時間には男子はみんな相撲をしていました。筋肉や骨格、体の柔軟度、足腰の強さなど友達ひとりひとりの感触は今でも私の体に残っています。(テレビゲームなど思いも寄らない)昔の子はお互いにまず相手の体を理解していたのでした。 日が長くなると外の仕事に夢中になるから相撲中継は観られません。
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3月8日 (日) このふゆ初のジュニアレッスン
ゲレンデの上半分は濃い霧で足元も見えない状態だから「今日は誰かを上手くしちゃおう」と保育園児(年長さん)のさやちゃんとリフトに乗りました。「スキーは嫌い」とすねて泣いていたのでしたが1回滑ったら楽しくなって目が輝いて「もっとすべる!」。2本目のリフトの上からお母さんを見つけて「ママ――」と自信ありげな大声で呼び止めました。(多くの人に共通の)右ターンを修正して「面白くてしょうがない」状態のお母さんと3人で滑る。 「どうしたら急に滑れるようにできるんですか?」不思議そうに尋ねるので「魔法をかけたんです」。ひとつの斜面でもラインどり、感覚をとらえやすい微妙な地形の変化など常に考えていますが、まずは信頼してもらうことでしょうか。『人を信じられる』ことは個人の力だと思う(気の毒ながら近頃はその力が弱い人も稀にいます)。さやちゃんとは昨夜ギターでアニメソングだのを一緒に歌ったことが「いきなり上手くなる」魔法の始まりだったのです。自分の上達よりうれしいね。 朝食前に出現した雪だるまたちは、毎度おなじみ中村さんの仕業でした。今日は日帰りの渋谷さんにもバッタリ、お互いに「もしかしたら会えるかと思っていましたよ」。ひと月会わなければなつかしいお顔です。
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3月3日 (火) 超上級の人たちと
昨夜電話が鳴って「明日ひま?」。シゲさんはその昔、私にパラレルターン(の導入部分)を教えてくれた人です。夏はレッスンプロをしていた彼は私のテニスの先生でもある。明るく陽気で何ごとにも前向きでお話もたのしいから「ひまひま、どこへ行く?」で今日は2in1になりました。10年ほど前からテレマーク一辺倒の彼と荒れた不整地ばかり滑ったあとでプロスキースクールへ。阿久津校長とシゲさんはスキー道場だったエコーバレーで副校長と筆頭イントラだった間柄です。3人で夢中で滑っていたらゲレンデには人影が無くなっていました。自分より上手い人と滑るのは刺激があってとてもたのしい。カービング小回りは一応ほめられたけれども、普段は気にもしていなかった重要な指摘があとからあとから出てきます。要するにスキーも『無駄を削ぎ落とすこと』が肝要。明日からの滑りが混乱しないように気をつけよう、っと。
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