Diary 2012. 6
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6月26日 (火)  保福寺峠

 大門峠を越えて鹿教湯温泉から狭い県道12号線、途中からダートの林道を延々と走ってたどり着きました。『日本アルプスの登山と探検』の初めに登場する峠です。山登りの記録もすごいのですが、出会った人たちのことが淡々と(『上から目線』じゃなく)記録されていて何度読んでも面白い本です。著者のW,ウェストンは明治24年、この峠で北アルプスの眺めに感動しているので「行ってみたいなあ」と思っていました。山は霞んでいましたが先生の息吹を感じて満足。徳川家康が中山道を制定するまでの千年間はここが『ひと桁国道(東山道)』だったとは今日初めて知りました。前後数時間、車も人も見かけず、馬頭観音がひっそりと。四賀村に下って帰りはまた山に入り、武石峠を越え袴腰山(いい名前!)のレンゲツツジを眺めて、ポンコツジムニー車検通過祝いの一日。

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6月24日 (日)  こんな近くにクリンソウ

 標高1600メートルのGさんの山荘に用事が出来たので、奥蓼科の湯道街道経由で出かけました。辰野館からやや暗い林道に入って少し、視界の隅をちらりと明るい色がよぎったようで、「ん?」。車を降りて林の中をのぞいたらクリンソウの群落です。先週の守屋山にも咲いていた。芝平(しびら。高遠)の山の中で初めて見たときの仲間との感動がよみがえります。入笠山周辺でもよく見かけますが、近所に咲いているのは初めて見たのでうれしくなりました。

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6月20日 (水)  きゃしゃでわびさび

 幅の合った(67p)古い障子ひと組(2枚)を見つけて、枠を細く(3p余りを2pに)して丈を短く(158pに)つめて、一枚を分解してとった横桟(骨)を入れる。昨日は台風の気配の中、刃の薄いノコギリと小さいノミだけの息の詰まる手作業もいよいよ最後の一本になりました。
 茶室の亭主の出入り口(茶道口)の太鼓襖を作っています。

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6月17日 (日)  アンサンブル KATOO

 『カトゥーー』ですね。横浜のコーラスグループの皆さんです。明るく元気で和気あいあい、台所で食事の準備をしている私たちも楽しい気分で過ごしました。昼も夜も歌って、朝は体操。リーダーの加藤さんは山好き自然好きで「さあ、遊ぶぞー」と言ってたけれど、帰り間際まで歌っていてレクはダッシュで乙女滝だけ。皆さんほんとに清々しく歌が好き。「初めての合宿」とうかがって恐縮です。『会員募集中』だって。

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6月4日 (月)  幼すぎて名前が判らない

 食堂のベランダの壁についている配電盤に信楽焼のタヌキが置いてあります。背中に穴が開いていて毎年小鳥が巣を作り、雛がかえると成長と共ににぎやかになります。今年はコガラが入りました。お茶を飲んでいると親鳥が(危険信号でしょうか)ひときわ鋭く鳴くので「うるさいぞ」とか「心配ないよ」なんて応じていましたが、巣立ちが済んだらしく静かになってしまいました。今朝は玄関前の車の中にヒナが入っていたので窓を開けてやったら雨の中を元気に飛んで行きました。生き物がとても身近な季節です。

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6月2日 (土)  アケビの花

 朝起きて、ぼーっとした頭でまず庭の畑をみてぶーこに少し餌をやって徐々に目が覚めてゆく。駐車場の端のコメツガの下を通ったら上の方が「ん?なんか明るい・・・」見上げたらアケビの花が満開でした。「自然はなんて色っぽいんだろう」。20年くらい前から毎年花が咲き実がなりますが今年の花は格別美しい。今日はこれで一日の始まりです。

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6月1日 (金)  雷を聴くならば

 何日もかかった(と言っても早朝2時間くらいずつですが)ジャガイモの植え付けが昨日終わりました。「ひとまず追われる作業はなくなったぞ」とホッとして、今日は久々に出かけました。伊那山脈の陣馬形山。山頂は芝生の広場でキャンプ場になっています。昼ころ着いて弁当を食べていると雨が降り始め、北西方向から雷雲がやってきました。足下は伊那谷です。ひとつ落ちると周りの山々にこだましてゴロゴロゴロゴロと尾を引くように鳴り続けて平地とは違った趣きがあります。土砂降りになったので畳敷きの管理棟で自分もゴロゴロしていたら眠ってしまった。小止みになって、ただウロウロと歩き回りましたが近くの南アルプスも中央アルプスも雲の中、レンゲツツジがポツリポツリ咲いて。ワラビを採りながら駒ヶ根に下りました。 

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