Diary 2008. 9
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9月23日 (火)  ジャガイモと一緒に帰ります

 昨夜は星空で今日はヒツジ雲が浮かぶ秋晴れ、高原の畑は絶好の芋ほり日和でした。時期的にちょっと遅くなった分、ジャガイモは大きく育って粒ぞろい、不作だった去年の3倍以上採れました。残念なのはトウモロコシ、エダマメ、キャベツなどなど。『鹿よけネット』でしっかり囲ったのでシカにはやられなかったけれど、地面とのすき間からタヌキ(またはハクビシン)やキジが入っておいしいところを食べて行きました。新たな敵の出現です。「来年は足もともしっかり固めよう。」毎とし動物や雑草との戦いが続く(だいたい負けてます)。「生き物たちが喜んでくれるなら、それもいいよね」と帰りがけ。名古屋の『ココロ』の皆さん。

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9月17日 (水)  夢うつつ

 山奥の空気に包まれたくなって季節はずれのキャンプ場に着いたのは夕方だった。狭い駐車場は大きなワゴンやライトバンなどで埋め尽くされていて唖然とする。「こんなの初めてだ・・・」。広場に上がると大型のテント(モンゴル風や西部劇風も)が幾張りも立っていて、その中央にはドラムセット。シンセサイザーが単調な電子音をくりかえす。期待はずれもここまで来れば感動的だ。何の集団なのか、近くにいた長髪ヒゲモジャさんにたずねると「ハイ、今日は友だちの49日の法要で・・」と礼儀正しいが要領を得ない。
 広場を突っ切っていつもの山道を歩いているうちに目の前のアルプスは夕闇にかすんでいった。里の人家まで14キロ、今夜山の上ではどんな光景が展開するのだろう。下りの林道に白く浮かんだサラシナショウマが幻の世界にさそう。
「昔むかし、おじいさんが山の中でにぎやかな声を聞いて、こっそり近づいてみると、鬼たちが酒盛りをしていました・・・」

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9月1日 (月)  夏の終わりに

 この夏はガソリンの高騰にもかかわらずお出かけくださった皆さん、どうもありがとうございました。お馴染みさんばかりのたのしい毎日でした。
 蓼科も今日は久々の晴れ、庭のあちらこちらに野菊の花が咲き乱れています。昨日の新聞でこの花の名が『カントウヨメナ』と初めて知りました。殊に朝日が昇るまえは白く輝いて美しく、10年くらい前から「野菊と言えばこの花だろう!」と思っています。小説『野菊の墓』を初めて読んだ少年時代に私を引き戻す花。作者の伊藤左千夫はどうやら大雑把な性格で、事業も芳しくない中しばしば蓼科を訪れて秀れた短歌を数多く残しています。100年前の歌人ですが、千葉の海辺で育って船橋周辺に住み、蓼科の空気に浸っていた点に親近感を覚えます。
 『関東嫁菜』と言うんだから平地でも咲いていることでしょうね。

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