Diary 2008. 12
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12月25日 (木)  炎にお祈り

 大粒の雪が降ったりやんだり、「スキー場ではけっこう積もりそうだな・・・」。先日新調した薪ストーブのそばでブーツの手入れをしていたら南○さんから電話がきた。ウォールデン開業時からお付き合いのつづく彼はいま入院中である。
 「すごい偶然です。さっき桜○さんの奥さんと会いましたよ。」彼女は独身のころ、お仲間と一緒に四季を問わずあそびに来てくれていた。ラガーマンだった桜○さんはウォールデンでアルバイトもしてくれて、ドシャ降りの八方を二人きりで滑り続けた思い出もある。結婚して子どもができて、最近は年賀状の行き来だけになっていた。「同じ病気でおなじ所に入院していたなんてビックリですよ。」
 お客さんどおしが街でバッタリ、のご報告はひさしぶりだったからとても愉快でうれしい。でも舞台は埼玉の病院。このショックが回復のきっかけになったらいいな。お二人とも早く元気を取り戻してくださいね。

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12月23日 (火)  季節のめぐみ

 土曜日(20日)はエコーバレー、日曜日は白樺国際と2in1のハシゴ。
 エコーは奥のクワッドはまだでしたが、意外にもアンデルマット(急斜面)が開いていて「シーズン初めからここは・・・」うれしいやら、怖いやら。案の定けが人が多かったのがとても残念です。
 国際はゴンドラで一番上から滑走できました。「初すべりはこれくらい(なだらかな)コースがいいね」「でも飽きるね」「じゃ、昼食はいつもの・・」と12時、車に集合で。
 2in1はA,B線がまだですが、クワッドが動いていて急(中)斜面から緩斜面につながるコースで練習しながら楽しみました。
 快晴から曇り空、雪はさらさらなのに暖かくて「サイコー!」の連発でしたが、歌いまくりの夜のほうがもっと盛り上がったふた晩でした。
 画像は渋谷さんのおみやげの先シーズン、さてどこでしょう?

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12月15日 (月)  雪、といったらマイク・・・?

 昨日は午前中まで雪がふって今朝はきれいな雪景色。気がつけば師走も半ばです。なぜか寒くなるとカラオケのマイクがちょっと恋しい。 
 畑仕事でいつもお仲間と来てくれていたKONちゃんは細身の体形で服装も髪型も常にスッキリ。軽い知的障害があってひょうきんで誰にも好かれる人気者。汗とは無縁で畑ではクワの柄をマイクに仕立てて歌謡曲を歌ってばかりいました。声が良くて正確でレパートリーも広く、しばしば私も一緒に唄いましたが中でひとつ、知らない歌があった。「港みなとの街でー浮名流した果に・・」うまくて聞き惚れました。会えなくなって10年くらい、CDを何度か聴いて『港の五番町』を今日、覚えた。

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12月11日 (木)  海底くぐり

R152杖突峠の展望台に立つといま通ってきた茅野の街はまだ雲の下。標高およそ1000メートルくらいまでが雲海におおわれています。奥に見える蓼科山の方からやってきて雲に入り、対岸に上陸しました。画面中央の、波が押し寄せている辺りが上原城址、戦国時代に武田信玄の軍団が攻め上った山に今日は雲が侵攻しています。
 諏訪盆地が雲海に埋まるのは晩秋から初冬にかけてよくある眺めですが昼近くなっても続いていることは珍しく、ドライブの途中で思いがけない拾い物をした気分です。

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12月5日 (金)  机の上の岩登り

今週初めから自分たちの部屋の改装をしています。暖かな晴れの日がつづいて仕事がはかどり、あとひと息ですが、今日は昼から雨がふり出したので大工は休業、パソコンに向かいました。
 手許に古い文集があります。山に夢中だったころ所属していた山岳会の会報ですが、ガリ版刷りで文字が読みにくい。読み返すとひたむきでガムシャラでどの文章も面白く、「皆さん、よくぞ生き残りましたね」と言いたくなる。時代は誰でも活字があやつれるようになっています。Wordで書式を整えて、今日は文集(86頁)の書き直しで5頁分、「あの日の山」をなぞって歩きました。
 絵は先日の『甲斐駒ケ岳』。人や山麓の状況は変わっても山はほとんど変わってないなあ・・・

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12月3日 (水)  「行こか戻ろかオーロラの下を・・」

 おだやかな陽射しの中で花豆の収穫です。豆(実)はポリバケツに、豆ガラ(さや)はダンボールに入れて、毎日少しずつ薪ストーブの焚き付けにします。ピーナッツの殻むきよりも軽いタッチでソラマメくらいの豆がパラッと顔を出す楽しい作業。丈さんは休むことも忘れて夢中です。
 ハナマメは夏に8メートルの竹竿より高く赤と白の花を咲かせて、『ジャックと豆の木』のモデルらしい。日露戦争(105年くらい前)に行った松本の兵隊さんがロシアから豆を持ち帰って栽培がはじまったのだそうで、昔は「コーサス(つまりコーカサス)豆」と呼ばれたそうです。
 「コーカサスって、どこ?」と世界地図を見たらロシアは広いね。長大な河、山脈がいっぱい、ロシア民謡、罪と罰・・・。薪ストーブに豆ガラをくべながら想いは北半球の半分を占める白い大地を巡ります。

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