街へ行って塗料を買いました。店に入ると誰もいなくて、いつものように奥の方から世間話が聞こえます。陳列棚には目当ての色(ウォルナット)が無かったのでチークの缶を手にとってガラス戸を開けると「ああウォールデン、ひさしぶりー」。念のため「ウォルナットは・・・」と訊くと「最近はオイルステインははやらないからね」の出だしで業界の傾向を説明してくれる。オバチャン(私より年上だか年下だか判らない)とは旧い付き合いです。おつりと領収書はそっぽを向きながら「はい」と気楽ですが見た目は明らかになげやり。帰る背中にいつもの「ありがとねー」。郊外の大型店も便利で楽しいですが、街の商店もなかなかいいものです。
画像は先日訪ねた『雑魚川』。信州の谷はどこも同じに見えるし同じ音がしていますが、どこでも、何度行っても飽きることは無いなあ・・・
この週末は毎年恒例、おなじみの横浜の少年少女(と先生方)と一緒に過ごしました。梅雨空ですが大事なときはなぜか雨雲が引っ込んでくれました。1時間前に夕立が去った焼肉小屋。満腹になったあとは打ち上げ、手持ちの花火で盛り上がりが続きます。ちょっとピンボケ。
日曜日の北八ヶ岳高見石登山は楽すぎたかな。でも最後の岩場は緊張の連続で、登りきったときの達成感は格別でした。風の渡る頂上で身の軽い元気組の余裕のポーズです。青空を映した眼下の白駒池に全員感激、ほぼ貸切状態の楽しいひと時でした。
スモモの実が降ってくるお気に入りの場所で。数日前のぶーこです。
今朝も6時ころ、「おはよ!」と部屋のドアを開けると「ごはんだーー!!」とよだれを飛ばしながら跳び出して来ましたが、ありゃりゃ!昨日まで付いていた首輪が「取れている・・・」。エサ係は真っ青になりました。半年くらい前に「キツそうだから大き目のハーネスに替えてやろう」としたら「ええい、うっとおしい!」と言うように攻撃してきたので「勝手にしやがれ」と替えずにいたのでしたが「ついにこの日が来たか・・」育ちすぎて首輪がぶち切れた。野ブタにするわけにはまいりませんから、恐るおそる赤いタスキ状のハーネスを巻きました。すでにきつくなっていてモタつきましたが最近はきげんも良くておとなしく、決闘をしないですみました。仲良しはうれしいね。
数年前までは『由美かおる猫』と呼んでいました(年はとっても体形が変わらないから)。さすがに近ごろは筋肉が落ちてやせ細り、毛並みもツヤも衰えが目立ちます。それでも2,3日前、東の庭で「ぎゃおー!」と大きな黒トラを追いかけて行きました。猫の二十歳は人の90歳だそうですから『森光子猫』です。
子猫のころからジャレた時の「カッ!」と開いた口と眼は怖ろしく、動く『風神雷神図』でしたが、今やすっかり無防備のアクビの図。それなりに迫力があります。
昨日までとは別物の強烈な陽射しです。今年初めて「涼しさが欲しい」と感じて、午後から美ヶ原に向かいました。車山を過ぎると思いのほか車が多くて「なんだろう?」と思ったら霧ヶ峰では「なるほど」ニッコウキスゲが咲き始めていました。道ばたでバイクにまたがったまま写した一枚です。
扉峠の手前、『三峰』で温かい牛乳を飲んで帰り道、一輪の花もない『伊那丸駐車場』の草にしばらく寝転んで起き上がった瞬間、目の前の白樺が妙に涼し気に見えました。
戻ったらニュースで「関東甲信地方が梅雨明け」と報じていました。・・でも、夕方の雲はけっこう厚かったなあ・・・。
今日は山歩きのガイドの予定でしたが朝から雨降り。ともかく約束の女神湖近くのホテルに行くも案の定、中止で「稼ぎそこねた・・・」。それならこのまま遊んでしまおう、と。佐久方面に向かうとすぐの雨境峠でさっそく幻想的な風景に出会いました。影絵のように雨の中、じっと耐える馬たちの気高い姿に胸をうたれる。ヤマボウシの白い花がつづく道を望月の茂田井へ。
バス通りに車を停めて傘をさして旧中仙道、苔むした瓦屋根と白壁のつづく街並みは観光地のそれと違って傷みを隠すこともなく、迫力があります。250年余り続くという『大澤酒造』の『しなの山林美術館』と『民俗資料館』は見応え充分なのに無料なのでお酒を買って、会う人も無い緩い坂道を戻りました。「放っておいたら文化遺産が朽ちてしまう」危うい時代を感じます。
先日テレビで観た『たそがれ清兵衛』の撮影の際、ここ茂田井の街道裏にオープンセットを作ったことを先ほど(ネットで)知りました。
毎年7月第1週は貸切となります。「他の人がいると迷惑をかけるので、ひまそうな週で・・・」とのお申し出によって15年くらい前からの決まりとなりました。大騒ぎが少なくなった代わりに話題が充実して会話と笑い声が途切れません。途中で行ってみると手前の方が明るくなっています。上を見たらちゃっかり投光器がひとつ新設されていました。こういうの、私は大好きです。ラフォースの仕業なら良いに決まっている。この仕掛けはそのまま活かすことにしました。ビール2ケース(40本)がカラになったさわやかな週末。
ラジオで「今日はハンゲショウです」と言っていました。以前、千葉の人が(白い絵の具を塗ったみたいな)マタタビの葉を見て「ハンゲショウだっぺよ。」と教えてくれたことがあり、それ以来頭の中に『斑化粧』あるいは『半化粧』の文字を刻んでいました。でも、「どうやらいくつもあるらしい」と思って夕食後、図鑑や事典を開いてみて『半夏生』という名をはじめて知りました。
その後ネットで検索したらあるわあるわ。受け売りっぽいのが。「田植えを終えて休む日」なんてのがいくつもあるけれど、高冷地のこの辺でさえ田植えは5月中には終えています。種まき(豆類などの)の勘違いを多くの人がそのまま写したみたい。
横谷峡に行くと白い葉っぱが滝のように見えますが、画像はウォールデンの庭のささやかな『ハンゲショウ』です。
今日は観光協会の草刈り作業でした。私はまず横谷観音展望台の駐車場で植樹をしてからサイクリングロードの作業状態をチェックして、最後に集結場所の弓木グランドに行きました。深まる緑ときれいに並んだ軽トラの白の組み合わせがさわやかです。先着の20台の刈払い機のエンジン音も、取り囲むカラマツ林に吸い込まれるような梅雨空でしたが雨は降らず作業向きの天候でした。一人でも多くのお客様に喜んでいただくための環境整備ですが、実はみんな作業を楽しんでいるみたい。