clock 2015. 3
2015.3.31
ひょっとして「天国?」

 真冬より硬い26日のブランシュで「あれ?小回りの後半でテールがずれてない!」。シーズン最終盤になって課題が見つかることはしばしばあります。意識すれば修正できますが無意識でもそうなるように、キャニオンコースをひたすら滑りました。荒れた湿雪で今日も貸し切り状態です。休憩を除けば2時間余り、1回に要する時間は7分だから20本くらいは滑った計算です。「早目にあがろう」と思っていたけれど、ターンの刻みの自由度が増して夢中になりました。パトさんは防護ネットを回収し、上の小屋からは石油ストーブがリフトで降りてきて、今日は『2in1』の営業最終日。この冬もこの山で数え切れない感動がありました。何度も心が洗われました。いつもの景色も名残惜しく4時18分、どうやら今シーズン最後の客になって狭い尾根をゆっくりの中回り18ターンでゲレンデに出ました。「ほら、いつまでスキーなんかしているの?上を見てごらん。」モミの葉はすっかり春の色です。

2015.3.25
春山ハイキング

朝は−10℃、冬型の快晴です。せんじつ手に入れた『軽い』重登山靴のテストを兼ねて入笠山に向かいました。パノラマスキー場のゴンドラ片道切符で入笠湿原に出て夏のお花畑(たぶん昔はスキー場)を直登、硬く締まった雪はアイゼンの効きもよく、踏まれていない所でも潜ることもなくて夏よりもあっけなく山頂です。おなじみの南東の岩場はソファにもベッドにもなって、目を閉じれば伊那方面から風の塊りが「ゴーゴー」とのどかに聞こえていました。人のいない裏側に下る。下りきれば黒河内林道に出ると分かっていても行けども行けどもカラマツ林で動物の足跡も見かけない静けさが続きます。自分の判断を疑いつつ四方に気を配りながら慌てず焦らず見慣れた『入笠観世音菩薩』を見つけてひと安心しました。お礼とお願いとお賽銭も投げたけれど、ここの神様は『蛇』だからまだ冬眠中でしょうか。登りは50分、下りは2時間でスキー場に戻ってデポしておいたスキーブーツに履きかえました。久々のコースは斜度も長さもこの界隈では抜群、午後3時の湿雪とうねりに負けないように「腿を立てて、腿を立てて」とつぶやきながら大回り小回り。

2015.3.22
ライバルがいるから

 2週間ぶりで浜松のさやちゃんと滑りました。バック(後ろ向き)滑りで中回りのシュプールをなぞらせたら1ターンごとにポジションが良くなる・・・「しめた!」とスピードを上げるとしっかりついてくる。3本滑って次はお母さんも同様に。徐々に無駄な動きが消えて体の軸がしっかりしてくるのが分かる。「さやより上手くなってますか?」は自信の表れです。昼を過ぎれば斜面は荒れてきますがクワッドリフトに乗り山頂リフトにも乗り、さやちゃんは湿雪を切ってパラレルターンになっていました。「ママより上手?」は弾む心の表現です。上達のもとは微笑ましくもかなり本気の対抗意識でした。私はひたすらのバック滑り、3人で夢中で過ごした3時間でした。
 いつの頃からか『継続して上達させられる生徒が欲しいな』と思っていました。中学生をイメージしていましたが「スキーは4日目」の保育園児が夢をかなえてくれつつあることにふと気づきました。

2015.3.17
スキーの写真はむずかしい

  「明日、ひま?」、春の外仕事をしようかな、などと思っていましたが、シゲさんのお誘いは魅力的、それに「シーズン券がもったいない」。で、今日もスキー場へ。昨日の尾根上の広場へ案内したら喜んでくれて、撮影会になりました。南斜面に滑り込んだのは初めてです。滑ったら歩いて登り返さねばなりません。暖かいから汗は出るし、雪もカメラも悪いから苦労の割に平凡な写真ばかり。稜線から飛んだ写真もシャッターラグが長くて着地写真になってしまったけれど、知識と経験の豊富な友達と一緒は楽しいなあ。ゲレンデに戻ったらまたもや有効なアドバイスがあって「シーズンはこれから!」みたいな練習になってしまった。

2015.3.16
花はないけれど、春です

 昨夜も今夜もお客様ですがスキーシーズンは残りわずかです。お見送りして客室をととのえてスズラン峠を越えました。山頂リフトから細い稜線を滑ったり登ったり、いくつかの突起を越えて尾根上の広場で春山の空気に浸りました。雪が締まってきて板を脱いでも気をつければ(抜き足差し足)沈みません。1時間ほど写真を撮ったりウロウロして柔らかな南風をひとり占めでした。そのあと北の斜面のダケカンバ林を縫ってゲレンデに戻る。ありのままの自然と道具(スキー)と自分の拙い技術とが溶け合う感じがします。
夜、中村さん(3月8日参照)から『修正』の連絡が入りました。「雪ダルマを作ったのは僕じゃなくて高林さんです」どうもすみません。今週末の予約付き、「さやちゃんが『もっと滑る』と言ってるので」。また一緒に滑れるなんて、オジサンはうれしいよ。

2015.3.12
冬のたのしみ

確定申告の作業をしながら相撲中継を観ています。いつの間に妙義竜が上位に戻ってきていてうれしい。速さと巧みさで颯爽とした取り口が魅力的です。勝った後の『残身』は誰よりも美しい。昨日は「まさか」と思った琴奨菊に敗けましたが、そのあとの表情や所作が潔くて『勝負の世界』を感じました。今日は碧山を一直線に押し出し、「あんなにデカいのをどうやって?」。
11月に「あ、こんな悪顔は学年に1人くらい必ずいたなあ。」と妙になつかしく感じたのは照の富士です。今場所は5連勝、帰りの花道でニコニコするのが艶消しですが、白鵬に代わるのはこの人以外に見当たりませんね。
小学生の頃、休み時間には男子はみんな相撲をしていました。筋肉や骨格、体の柔軟度、足腰の強さなど友達ひとりひとりの感触は今でも私の体に残っています。(テレビゲームなど思いも寄らない)昔の子はお互いにまず相手の体を理解していたのでした。
日が長くなると外の仕事に夢中になるから相撲中継は観られません。

2015.3.8
このふゆ初のジュニアレッスン

ゲレンデの上半分は濃い霧で足元も見えない状態だから「今日は誰かを上手くしちゃおう」と保育園児(年長さん)のさやちゃんとリフトに乗りました。「スキーは嫌い」とすねて泣いていたのでしたが1回滑ったら楽しくなって目が輝いて「もっとすべる!」。2本目のリフトの上からお母さんを見つけて「ママ――」と自信ありげな大声で呼び止めました。(多くの人に共通の)右ターンを修正して「面白くてしょうがない」状態のお母さんと3人で滑る。
「どうしたら急に滑れるようにできるんですか?」不思議そうに尋ねるので「魔法をかけたんです」。ひとつの斜面でもラインどり、感覚をとらえやすい微妙な地形の変化など常に考えていますが、まずは信頼してもらうことでしょうか。『人を信じられる』ことは個人の力だと思う(気の毒ながら近頃はその力が弱い人も稀にいます)。さやちゃんとは昨夜ギターでアニメソングだのを一緒に歌ったことが「いきなり上手くなる」魔法の始まりだったのです。自分の上達よりうれしいね。
 朝食前に出現した雪だるまたちは、毎度おなじみ中村さんの仕業でした。今日は日帰りの渋谷さんにもバッタリ、お互いに「もしかしたら会えるかと思っていましたよ」。ひと月会わなければなつかしいお顔です。

2015.3.5
溶けたり凍ったり

 ひとりで『お稽古』です。板がカービングになってから大回りではストックを使いません。小回りでもストックの意識は薄れていたのですが一昨日の指摘で『見せるために、ストックを立てて突く』。ダブルストックでひたすら小回りを繰り返して2時過ぎ、気分転換にキャニオンコースに入りました。クラストがゆるみかけてグサグサ、滑り出しでは足元から50〜60センチ角、厚さ10センチくらいの雪ブロックが流れ落ちました(画像T)。先週は午後になっても硬く凍ったままでエッジの痕が付かない状態(画像2.それでも回転を繰り返すスキー板はすごい!)。暖かくなったり寒くなったりで、3月の雪は変化に富んで滑り応えがあります。ただし、ゲレンデ内は今シーズン最高クラスの快適な雪質でした。
 帰り道の今日の鹿「おなか空いてない?」。
夜、うれしいメールがありました。先月末に台湾に帰ったクロちゃんはその日の午後には台湾の人工スキー場(あるんだ・・・)で練習に入ったということです。台湾にもスキーブームが起こるかもしれない。その暁には『よろずアウトドアガイド』の彼はスキーでも指導者になっていそうです。 

2015.3.3
超上級の人たちと

 昨夜電話が鳴って「明日ひま?」。シゲさんはその昔、私にパラレルターン(の導入部分)を教えてくれた人です。夏はレッスンプロをしていた彼は私のテニスの先生でもある。明るく陽気で何ごとにも前向きでお話もたのしいから「ひまひま、どこへ行く?」で今日は2in1になりました。10年ほど前からテレマーク一辺倒の彼と荒れた不整地ばかり滑ったあとでプロスキースクールへ。阿久津校長とシゲさんはスキー道場だったエコーバレーで副校長と筆頭イントラだった間柄です。3人で夢中で滑っていたらゲレンデには人影が無くなっていました。自分より上手い人と滑るのは刺激があってとてもたのしい。カービング小回りは一応ほめられたけれども、普段は気にもしていなかった重要な指摘があとからあとから出てきます。要するにスキーも『無駄を削ぎ落とすこと』が肝要。明日からの滑りが混乱しないように気をつけよう、っと。

2015.3.1
「遊べ遊べもっと騒げ」

朝早く到着してスキー支度を調えて、「さあ、出発!」というところですが案の定、南の庭からキャーキャーと歓声が聞こえる。夏も冬も私はこの声を聞くのが大好きです。いさみ君もはやと君も年々逞しくなって。「ほら、もう行くよ」「早くしなさい」お母さんたちが呼んでもこどもたちは聞きゃあしません。
 千晶ちゃんが初めて来てくださったのは中学生の時だったかなあ・・・。社会人になってからは職場のお仲間と訪れて幼い京子(誕生日が一緒でどうやら性格も似ている) といっぱい遊んでくださいました。ご自身がそうだったように、今ではお子さんたちの『いとこ会』になりました。ご主人の尚弘さんは「スキーがしたくて北陸の大学を」選んだというスキー好き。お仕事仲間の『諏訪の酒蔵巡り』がお目当てのグループは夕方まで別行動です。10時過ぎて私も仲間に入って飲んでいたらあっという間に1時になっていました。

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