先週半ばから真冬に逆戻り。一昨日の夜につもった雪はサラサラのままです。今日はおなじみの磐田の中村さんと去り行く冬にお礼を言いに行きました。「ああでもない、こうでもない、こうしたい、ああしよう」と悩む(昨夜はワインで11時半)仲間ですが、雪質のおかげか今日は絶好調。整地も不整地も思う存分かけ回り、足の裏から脳天に突き抜ける快感にふたりで酔いしれました。私達にとっての「夢の世界」があと1週間で終わってしまうのはとても寂しいですが、限られた季節のものだからこそ熱中できるのでしょう。
稜線直下から荒れた斜面に飛び込んできて、きれいな雪煙をあげる中村さん。
横浜のMさんご家族と3日間一緒に滑りました。お父さんは10年ぶり、ほかの3人は初めてのスキーです。お母さんとお姉さんはともかく、小学2年生のヨシ君は2日目には急斜面でもきれいなターンをくり返してみんなビックリ。かなり上手なお父さんは「近ごろ僕を無視し始めていた息子が急になついてくれましたよ」。
うしろを気遣いながら滑るお父さんと夢中で追いかけるヨシ君の姿がリフトの上から何度も見えました。ふたりのシュプールはすぐ消えるけれど親子の感動はいつまでも残るだろうなあ・・。
4時半にリフトが止まって駐車場へ滑り込むと通せんぼの雪だるま。心の底から笑みがあふれました。
ラジオを聴いていたら「ウグイスの初鳴きを聞いた」「亀が池の底から出てきた」「どこかからカエルがやってきた」などなど、生き物が告げる春のおとずれの話題に気分が浮き立ってきました。こちらも今日は明るい日ざしが降りそそいで、ふと外を見たら陽だまりにお客さんです。タヌキは神経質なタイプではないので窓を「ガラガラッ」と開けてキャットフードをばらまいたら「あ、どうも・・」みたいに食べ始めました。タヌキは季語にならないけれど、思わずキャンディーズの『春一番』が思い浮かんだのでした。
昨夜の談話室は12時まで。大酒は飲みませんがスキーのこと街のことテニスのことなど話題と笑いが尽きませんでした。端っこでストーブに薪をくべつつチビチビ飲んでいるのは私の冬の大きなたのしみです。
きのうに引き続いての2in1は午後から日も射して春の気分、温泉隊はすずらんの湯に行ってます。こちらはエキスパートぞろいなので滑るところは難コースばかり。悪雪でも全然乱れないゆうじさん(準指)の図です。滑り出しは画面の左上、伊藤さんがスタートしました。
花の便りが待たれる3月ですがスキーで明けます。興味のない方には今しばらく、ごめんなさい。
1週間ぶりに板を履いたきのうの2in1のコブでとても良い感じをつかんだので有頂天になりました。「よーし、去年苦労した白樺国際のコブに仕返しだ。」と雪の降る中を勇んで出かけました。リフトを降りて滑り出しに立つと見事な溝コブ。白く見えるけど底は氷です。この一筋以外は自由自在なのに・・・。10時から3時までズレズレの腰引けで、仕返しどころかずたずたに返り討ちに遭ってしまいました。でもきっと近いうちにやっつけてやる・・・
ふと気付けば斜面にもリフトにも一人もいないなあ。