毎年いち度この季節、谷川の音に驚かされます。木々の葉が落ち尽くすと、はるか下の横谷峡の瀬音が聞こえてきます。今年はまだですが、そんな晩秋のたのしい夜。
　同窓生の方々と一緒に『さすマジェ」さん。まだ新婚ムードの古田さんは思い立って突然に。金曜日は歌って話して１時。土曜日もひとり欠けふたり去って最後に残ったのんべー２人（あ、もう一人、ピンボケおやじも）。どちらも何十回（百回以上？）も来てるのに初対面だったって「いやあ奇遇ですね」で１時半まで飲みました。今日は白川郷往復のさすマジェさん、タフです。
　日曜は抜けるような青空で良かったですね。昨夜は雪で今日は朝から雨、下の画像の悲惨な天気ですから。

　何年も前から「伐ろうかな・・・」と思いつつ、惜しい気がして倒せませんでしたが、もう限界。これ以上育つとクレーン車を頼まなくてはなりません。曲がっているから倒れる際は回転しそうです。梯子を架けて建物や電線を傷めぬようにロープで二方向から引っぱってそーっとチェーンソーの刃を入れました。梢が雨どいを舐めましたが、株元の若木にも触れずほぼ注文通りの９５点、ってところでしょうか。玄関前がすっきり広くなりました。

　先月後半から焼肉小屋は金属加工場になっています。一斗缶、ペール缶、ドラム缶を切ったりつないだり穴を開けたり、けっこう夢中の一ヶ月。
それは『ロケットストーブ』という代物です。工具は揃っているし材料も敷地の中で大体間に合うし、焚き火歴、薪ストーブ歴ともに３０年の悩みも経験中の私にはうってつけの手先と頭の使いどころになっています。３作目は自分たちの居間で稼働中（それまでの鋳物ストーブは談話室へ）。薪が少なくて済む分、パワー（火力）アップが当面の課題です。今日は燃焼筒の高さを変えて５作目に取り掛かりましたが、前に作ったストーブに意味もなく点火して、ついつい燃えっぷりに引き込まれて遊んでしまいます。
　『ロケットストーブ』で検索するといっぱい出てきて、中には面白いのもありますよ。

　朝は一面の雪景色でした。日が昇って暖かくなってからの画像です。駐車場から玄関への石段のコメツガ（常緑）に留まっているカエデの落ち葉の上で、溶けかかった雪が真綿のようです。
　前の道に出てみたら、ドウダンツツジに積もった雪も消えかかって。「なんだドウダン、お前もこんなに紅葉してたのか！」昨日まで周りの華やかさで目立たなかったけれど、今日はお前が一番きれい。

　バイクで出かけました。杖突峠から高遠へ。三峰（みぶ）川に沿って伊那に出ました。「木曽へ行こう」と出てきたけれど寒いので止めました。今朝の気温は０度だったし、木曽には夏以降３回も行っているし。伊那の旧市街をウロウロと２時間余り歩き回りました。シャッターを閉ざした店も多いのですが、細い道に入れば古くからの人の元気な営みが続いていて、郊外の大型店には無い重みが感じられ、空想が広がります。「５０年前は、１００年前は、５００年前は・・・」。
　帰りは箕輪から有賀峠を越えて、ちょうど１００キロ、ジャケットの下にダウンを着て行ったけど、それでも空気が痛かった。

　駐車場の前から見た今日の紅葉です。急いでおつかいに行こうとしたのですが、あまりにもきれいなので戻ってカメラを持ち出してきました。近年は「昔に比べたらずいぶん遅くなって、最近の見ごろは１１月３日くらい」と言っていたのですが、今年はいまだにカエデが陽に輝いています。９月１０月が暖かかったから特別遅いのかも知れません。毎日得している気分です。

横谷峡の水が一瞬も止まらないように、季節も常に流れています。画像は先週金曜日の東の庭。秋の期間の中でも紅葉と花の饗宴はほんの短い間のよそおいです。
　７月から咲き続けた手前のナスタチウムは週末の霜でたちまち萎れ、カエデは彩りを増していますが、枝を離れる葉もあって、ひと朝ごとに季節を感ずるこのごろです。
　バイクの先、画像の真ん中にぶーこ。春も秋も朝も夕方も変わりなく、「エサ―！」と云ってる単純さがいいなあ。『思無邪』思いによこしま無し。

　うちの孫じゃないよ。名古屋の然くん。８月に生まれたばかりです。赤ちゃんは不思議です。すべての可能性がみなぎっていて、私の体にもエネルギーが入ってきました。
　「だれ以来かなあ・・・」０才から来始まって今は社会人になっている人、高校生、中学生、小学生の子、ひとりひとりの赤ちゃんの時を思い出します。
　この辺では赤ん坊のことを『コンボコ』と呼びます。「ほおー、こりゃーいいコンボコだあ！」。